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国立高度専門医療研究センター 医療研究連携推進本部

開催報告

6NCリトリート2024「医療ビッグデータ・医療DX」を令和6年4月13日(土)国立研究開発法人国立国際医療研究センター(研修棟4F・5F)にて開催しました。

今回は、現在の医療界最大のトピックスの一つである「医療ビッグデータ・医療DX」をメインテーマに掲げ、NCで活躍するリーダーの先生方に最新の知見を講演いただき、同時に前回同様、若手研究者のポスターセッションを開催し、6NCの研究者・医療者の交流を図りました。また、優秀なポスター演題については、理事長賞及びJH本部長賞の表彰を行い、表彰状及び盾を授与しました。

今回の6NCリトリート2024は、研究・医療関係者など約320名の皆様にご参加いただきました。

講演発表

13:15~医療ビッグデータの製造現場と6NC-EHRsのトリセツ
-ビッグデータとしての6NC統合電子カルテデータベース-
美代 賢吾(国立国際医療研究センター/JHデータ基盤課長)
13:40~6NC連携によるNDB医療政策研究
磯 博康(国立国際医療研究センター)
14:00~疾患横断的予防に向けたNC連携による新たな研究展開
井上 真奈美(国立がん研究センター)
14:25~医療ビッグデータとしての健診データやIoTデータを用いた予防医療
宮本 恵宏(国立循環器病研究センター)
14:45~全ゲノム解析等にかかる事業実施準備室の検討状況
青木 一教(事業実施準備室員/医療研究連携推進本部副本部長)

当日会場の様子

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ポスターセッション

以下、カテゴリー別に分かれて演題登録者から発表しました。発表については、対面のフリーディスカッション形式で行いました。

第1クオーター15:00~15:301).消化器 5).呼吸器 9).感染症 13).性腺 17).疫学、公衆衛生
第2クオーター15:30~16:002).循環器 6).血液 10).発達・成長 14).救急・外傷 18).産婦人科
第3クオーター16:00~16:303).内分泌・代謝 7).神経 11).老化 15).運動器 19).精神
第4クオーター16:30~17:004).腎臓・尿路 8).アレルギー・膠原病 12).難病・希少疾患
16).感覚器 JH(若手研究助成課題、6NC-EHRs)

プログラム https://site.convention.co.jp/6nc-ret2024/program/
応募総数:179演題発表(6NC-EHRs 7課題、JH若手研究助成課題 18課題 )

当日会場の様子

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理事長表彰及びJH本部長表彰

6NCリトリート2024ポスターセッションにおける理事長賞受賞者6名及びJH本部長賞受賞者6名について、同日ポスター発表終了後に表彰式を執り行いました。

国立がん研究センター

<理事長賞>

受賞者演題名
堀江 沙良
(研究所 分子腫瘍学分野)
Pan-cancer comparative and integrative analyses of driver alterations using Japanese and international genomic databases

【受賞コメント】

6NCリトリート2024で理事長賞を受賞し、大変光栄に存じます。今回の研究では、C-CATに登録された48,627例の日本人のドライバー遺伝子異常をがん種横断的に解析し、海外データベースも活用することで、がんゲノム異常の人種差やドライバー遺伝子異常の共存排他関係を解明しました。今後もがんゲノム医療のさらなる発展に貢献できるよう研究に尽力いたします。国立がん研究センター研究所分子腫瘍学分野の片岡分野長、斎藤先生をはじめ、これまでご指導いただいた先生方に心から感謝申し上げます。

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<JH本部長賞>

受賞者演題名
渡邊 崇
(東病院 消化管内視鏡科)
イヤホン型ワイヤレス脳波計による鎮静深度の簡易モニタリング技術およびSound Sedation技術の開発

【受賞コメント】

この度の受賞を心から感謝いたします。この研究の実施にあたり、消化管内視鏡科の矢野友規科長、砂川弘憲先生、埼玉がんセンターの依田雄介先生、茨木拓也様はじめVIE株式会社の皆様方の献身的なご指導とご支援に支えられ、この成果を得ることができました。他にも、研究へのご指導・ご協力を賜った先生方や研究にご参加いただいた患者様には深く感謝申し上げます。より多くの患者様が内視鏡検査を安全かつ苦痛なく受けられることを目指して、今後も引き続き研究を続けてまいります。

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表彰後の記念撮影

国立循環器病研究センター

<理事長賞>

受賞者演題名
清重 映里
(予防医学疫学情報部)
音声によるMCIスクリーニングAIモデルの開発

【受賞コメント】

この度は6NCリトリート理事長賞を賜り大変光栄に存じます。大津理事長、選考委員の先生方、ご指導いただいた西村先生、尾形先生、竹上先生はじめ先生方、本研究に参加の皆様に心から感謝いたします。今回受賞したAIによる声から軽度認知機能障害(MCI)を予測するモデルの開発研究で、簡易かつ非侵襲に認知症の早期発見・早期治療に貢献できればと思っております。本研究の論文化に向け邁進し、今後も疾患発症予防、高リスク者早期発見、重症化予防に貢献できるよう研究を精進して参ります。この度の受賞について、重ねてお礼申し上げます。

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<JH本部長賞>

受賞者演題名
福本 萌
(細胞生物学部)
心臓と大血管はいかにして接続するのか?
-接着分子の生体イメージングによる循環器系構築機構の解明-

【受賞コメント】

この度は、栄誉ある賞に選んで頂き有り難うございます。ポスターセッションでは同世代の方々から大御所の先生方まで多くの方に足を運んで頂き熱く討論させて頂きました。JHリトリートは私にとって二度目の参加でしたが、今回もとても刺激的で充実した時間を過ごす事ができました。現在ちょうど論文執筆中ですので、この賞を励みにしっかりとまとめ上げたいと思います。最後になりましたが、日頃ご指導を賜っております望月直樹部長をはじめ細胞生物学部の皆様に厚く御礼申し上げます。

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表彰後の記念撮影

国立精神・神経医療研究センター

<理事長賞>

受賞者演題名
飯島 圭哉
(脳神経外科)
てんかん原性腫瘍の分子生物学的解析

【受賞コメント】

今回このような栄えある賞をいただき光栄に思います。僕の研究は、てんかんの原因となる脳腫瘍の分子生物学的な解析を行った研究ですが、遺伝子解析の一部を国立がんセンターの先生にリモートで教えていただきながら、東京大学医科学研究所のスーパーコンピューターをリモートで操作して解析を行いました。このようなナショナルセンター間の共同研究であるという点が高く評価されたのではないかと思います。今後もナショナルセンター間の共同研究を積極的に取り入れて、医学研究の進歩に寄与したいと思います。

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<JH本部長賞>

受賞者演題名
上條 諭志
(精神保健研究所 精神薬理研究部)
発達期小脳活動異常によるオスマウス特異的な社会性低下および協調運動機能の障害 -発達期オス小脳脆弱仮説-

【受賞コメント】

2021年にNCNPへ来てから始めた仕事でこのたび受賞することができ大変光栄に思っております。発達期の小脳機能異常とASDとの関係は近年ホットな分野ですが、私は、ASDやASDに随伴する不器用さの共通基盤として発達期小脳の機能異常があり、機能異常に対する感受性がオスで高いことがASDの性差の原因であるという「オス小脳脆弱仮説」を提唱し、これを検証するべく研究を行っています。今回のリトリートでは、異分野の方と議論、交流することでいろいろと良いアイデアをいただきました。この会を企画された方々に改めて感謝を申し上げます。

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表彰後の記念撮影

国立国際医療研究センター

<理事長賞>

受賞者演題名
中野 堅太
(動物実験施設)
新規重症免疫不全糖尿病モデルマウスを用いた異種膵島の機能評価

【受賞コメント】

この度は、6NCリトリート2024におきまして理事長賞を賜り、大変光栄に思います。共同研究者をはじめ、本研究を進めるにあたりご協力いただいた全ての方々に感謝申し上げます。また、本リトリートでは、異分野の多彩な発表を聞き、さらに活発な議論をすることができ、私にとって大変いい刺激になりました。この経験を今後の研究に活かしていきたいと思います。

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<JH本部長賞>

受賞者演題名
松下 真弥
(分子糖尿病医学研究部)
イメグリミンの褐色脂肪組織と腸内細菌叢を介した代謝改善作用の同定

【受賞コメント】

この度は、このような栄誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。これまでの研究活動において、多くの方々のご支援とご指導を賜り、心より感謝申し上げます。特に、研究のご指導をいただいた植木先生、粟澤先生、また、共に研究を進めてきたチームメンバーの皆様のご助力に、深く感謝申し上げます。この受賞を励みに、今後もさらなる挑戦を続けてまいります。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

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表彰後の記念撮影

国立成育医療研究センター

<理事長賞>

受賞者演題名
上原 絵理香
(分子内分泌研究部)
DUOX2異常症による先天性甲状腺機能低下症の長期臨床経過の解明

【受賞コメント】

6NCリトリート2024におきまして、理事長賞を賜り大変光栄に存じます。関係の先生方に深謝申し上げます。Dual oxidase 2異常症による先天性甲状腺機能低下症では、内服中止が可能であると評価した後に内服再開を要する症例があることを示し、長期フォローが必要であることを発表しました。この受賞を励みに、研究と臨床に精進して参ります。貴重な検体をくださいました患者様とご家族、ご指導を賜りました鳴海先生、阿部先生、深見先生、松原先生ならびに臨床の先生方、研究部の皆様に心より御礼申し上げます。

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<JH本部長賞>

受賞者演題名
陳 俊龍
(再生医療センター 細胞医療研究部)
ミニ腸由来ヒト小腸上皮細胞の新規樹立と創薬応用開発

【受賞コメント】

名誉のある賞を受賞でき、大変光栄に思います。この度、受賞できたのは研究を支えてくださった方々、また不自由のない研究環境を整えました先生方のおかげです。感謝を申し上げます。ありがとうございます。私の研究は、ヒト多能性幹細胞から小腸上皮細胞を作製し、新薬開発に活かすというものです。今後も研究に注力し、成果を社会に還元できるように努力をしていきたいと思います。

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表彰後の記念撮影

国立長寿医療研究センター

<理事長賞>

受賞者演題名
光森 理紗
(メディカルゲノムセンター)
日本人における孤発性アルツハイマー病の大規模ゲノムワイド関連解析

【受賞コメント】

まずはこの度、栄誉ある賞を頂けましたこと、誠に光栄に存じます。まさか、昨年に引き続き頂けるとは思わず、ご連絡をいただいた時は目を疑いました。昨年に発表したレビー小体型認知症のゲノムワイド関連解析(GWAS)は、ようやく内容もまとまり投稿することになりました。この調子で、今年度発表のアルツハイマー型認知症のGWAS解析も成果が出せるよう精進してまいります。最後に、尾崎先生をはじめとしたMGCのメンバーの皆様、またバイオバンクのスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。

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<JH本部長賞>

受賞者演題名
溝神 文博
(薬剤部)
日本における薬剤起因性老年症候群の調査:保険請求データを用いた分析

【受賞コメント】

この度、6NCリトリートにてJH本部長賞としての表彰を受け、非常に光栄に思います。この賞を通じて、私の研究「日本における薬剤起因性老年症候群の調査」の重要性が認められたことを嬉しく思います。この成果は私一人のものではなく、共同研究としてご支援・協力いただいた方々に深く感謝申し上げます。今後も、ポリファーマシー、特に薬剤起因性老年症候群を発端とした処方カスケードの問題を最小限に抑えることで、高齢者のQOLの向上に寄与できるよう努めていく所存です。また、この分野の研究をさらに進め、臨床現場での薬物治療がより安全かつ効果的になるよう努力を重ねて参ります。皆様のご支援と共同研究者の皆様への感謝の気持ちを込めて、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

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表彰後の記念撮影

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理事長賞及びJH本部長賞受賞者による記念撮影