オープンソース・ソフトウェアを用いた実験動物管理システムの開発
研究概要
動物実験を実施する際には、所属先の動物実験委員会に対して実験計画書を提出します。実験計画書は審査委員や実験動物管理者が内容を審査しますが、管理する情報量が多いことややり取りの煩雑さから、近年はシステムを導入して実験計画書を管理・保管する施設が増えています。一方で、このようなシステムは高額であるために、小規模な施設で導入することは困難です。また実験計画書のフォーマットや管理方法が各施設で異なるために、現状ではそれぞれの施設で独自にシステムを導入しています。国立成育医療研究センターのデータサイエンス研修では、研究者や医師に限らず、プログラミングに興味を持つ全ての職員を対象にした研修・教育活動を実施しています。
本研究ではデータサイエンス研修チームのサポートを受けながら、他施設の意見を取り入れ、多くの施設で利用することができる、独自の実験動物管理システムの開発を行います。
研究のイメージ図
期待される効果
開発したシステムは誰でも自由に利用・改変ができるようにします。
主任研究者
進導美幸(国立成育医療研究センター 実験動物管理室 研究員)
国立成育医療研究センターではデータサイエンスに関する研究が多く行われているだけでなく、事務系や医療系の職員がプログラミングを勉強したり、仕事を効率的に行うためのアプリを作ったりしています。そのような背景があり、今回動物実験に関するシステム作りを立ち上げることにしました。多くの方に利用してもらえるようなシステム作りを目指します。
分担研究者
【国立長寿医療研究センター】
実験動物管理室
アルムニア フリオ
【国立国際医療研究センター】
実験動物施設
中野堅太